「ラープとは何か？」タイとラオスが誇る香り高い肉料理の魅力！

タイ料理と聞いて、まず「トムヤムクン」や「グリーンカレー」を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、タイ東北部（イサーン地方）やラオスの家庭では、もっと日常的に食べられている料理があります。それが、「ラープ」です。

今回は【ラープとは】何かを解説しながら、その発祥、特徴、美味しい食べ方、日本で食べられるお店などを紹介していきます。アジアンフード好きなら見逃せない一皿。その奥深さを知れば、きっとあなたもラープの虜になるはずです。

【ラープとは】、ひき肉や刻んだ内臓肉などをハーブやスパイス、ライムジュース、ナンプラー（魚醤）などで味付けし、炒めるか和えて作られる、タイ東北部やラオスの伝統的な肉料理のことです。英語では「Laab」「Larb」「Lup」とも表記されます。

多くの場合、チキンやポーク、ビーフ、時にはダックなどのひき肉が使われ、生のミント、パクチー、ネギ、玉ねぎ、炒ったもち米粉が混ぜられます。このもち米粉が、ラープ特有の香ばしさと食感を与えているのです。

ラープのルーツはラオスにあり、タイのイサーン地方に広まったことでタイ料理としても一般的になりました。ラープは、ラオス語やイサーン語で「幸運」「繁栄」といった意味を持つことから、祝いの席などでも頻繁に提供されます。

そのため、ラープは単なる料理ではなく、縁起物としても親しまれている特別な存在。タイ北部では年末年始や仏教の行事の時などにも作られることが多く、「幸運を呼ぶ料理」として愛されています。

【ラープとは】単一のレシピを指す言葉ではありません。地域や素材によって、さまざまなスタイルがあります。

最も一般的なタイプ。さっぱりとした味で初めての人にも食べやすい。

脂の旨味が強く、ナンプラーとの相性が抜群。

少し大人向けの風味。赤玉ねぎとミントが効いていてビールに合う一品。

香ばしくコクのある味わい。ラオス料理店では定番メニューのひとつ。

多くの場合、ラープはレタスやキャベツの葉、もち米（カオニャオ）と一緒に提供され、自分の好みで包んで食べるスタイルが一般的です。

ラープの大きな特徴は、「酸味・塩味・辛味・香味」のバランス。ナンプラーの塩気、ライムの酸味、唐辛子の辛味、ミントやパクチーの香りが一体となって、非常に奥行きのある味わいを生み出しています。

また、油っこさが少なくヘルシーな点もポイント。ダイエット中の人でも罪悪感なく楽しめる肉料理として、女性からの支持も高いです。

「ラープって気になるけど、どこで食べられるの？」と思った方へ、日本で本格的なラープが味わえるお店をいくつかご紹介します。

タイ・イサーン地方出身のシェフによる本場スタイル。ラープ・ムーともち米のセットが人気。辛さは調整可能なので初心者にも◎。

タイ政府公認のレストランで、本格ラープ・ヌアが楽しめる。ミントや炒り米の香りが非常に本格的で、現地に行ったような気分に。

ランチタイムにはラープ・ガイのプレートが登場。野菜たっぷりで女性に大人気。

現地の食堂で味わうラープは、また格別。屋台や地元の市場でもよく見かける料理で、価格も手頃。

ミシュランにも載った名店。ラープはサイドメニュー扱いだが、そのクオリティの高さに驚かされる。

現地民愛用の市場内フードコートで、家庭的な味のラープが食べられる。値段は日本円で200円前後。

家でも意外と簡単に作れるのがラープの魅力。以下に、基本的なラープ・ガイのレシピを紹介します。

ラープとは、単なる肉料理ではなく、文化や風土、暮らしの知恵が詰まった一皿。香り豊かで、健康的、しかも作るのも簡単。知れば知るほどその奥深さに魅了される“究極のアジアンミートサラダ”です。

日本でも食べられる場所は増えており、手軽に体験できるようになってきました。この機会にぜひ、あなたの食卓にも「ラープ」を加えてみてはいかがでしょうか？