エンパナーダとは?中南米で愛される“包み料理”の魅力に迫る
「エンパナーダとは何か?」
最近、グルメ好きの間でじわじわと注目を集めているこの料理。見た目はどこか日本のカレーパンや餃子にも似ていますが、そのルーツはスペインにあり、世界中で独自の進化を遂げてきた「包み焼き・包み揚げ料理」です。
サクッと香ばしい生地の中には、スパイシーな挽き肉やとろけるチーズ、ジューシーな野菜や魚介など、国や地域によって異なる具材がぎゅっと詰まっています。中南米では定番の軽食として親しまれ、アルゼンチンやチリ、コロンビアなどでは国民食ともいえる存在です。
そして今、この多彩で奥深いグルメが日本でもじわじわと浸透中。関東を中心に専門店やカフェが登場し、家庭でも手軽に作れる料理として注目されています。
本記事では、エンパナーダとはどんな料理なのか?どんな具材が使われているのか?どこで食べられるのか? などを、4つのテーマに分けて詳しく解説。あなたの食の世界が、きっと一歩広がるはずです。
エンパナーダとはどんな料理か?〜その歴史と世界への広がり〜
エンパナーダとは何か?
この問いに答えるなら、「具材を生地で包み、焼くか揚げることで仕上げる、スペイン発祥の伝統料理」というのが最もシンプルな説明でしょう。しかし、その魅力や文化的背景は、ただの“包み料理”にとどまりません。
まず、エンパナーダとはスペイン語で「包む」という意味の「empanar」に由来する言葉です。小麦粉を使った生地で、肉や野菜などの具材を包み、加熱することで作られる料理ですが、そのバリエーションと地域性の豊かさから「南米版のパイ」「スナック感覚の食事」とも形容されることがあります。
スペインにルーツを持つ郷土料理
エンパナーダの原型は、中世スペインのガリシア地方にまでさかのぼります。この地方では、パン生地に魚介や肉、野菜を包んで焼き上げた「エンパナーダ・ガジェガ(Gallega)」が古くから食されていました。大航海時代、スペイン人たちはこの料理を中南米へと持ち込み、やがて各地の食文化と融合しながら独自の進化を遂げていきます。
現代において、エンパナーダとはスペインだけでなく、アルゼンチン、チリ、コロンビア、メキシコ、フィリピンなど、広範囲で親しまれている国民的料理となっています。
各国で異なるエンパナーダのスタイル
「エンパナーダとは国によって形も味も違う」と言われるように、各地の文化や宗教、地元食材によってレシピが多様化しています。
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アルゼンチンのエンパナーダ:最もポピュラーで、挽き肉・ゆで卵・オリーブ・ジャガイモをスパイスで味付けした具材が一般的。焼きと揚げの両方が存在し、地方によって特徴が異なります。
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チリのエンパナーダ:「エンパナーダ・デ・ピノ」と呼ばれる伝統的なスタイルでは、玉ねぎ、牛ひき肉、レーズン、オリーブ、ゆで卵などが詰められ、香辛料が効いた少し甘辛い味わい。
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フィリピンのエンパナーダ:スペイン統治時代に伝わり、甘めの生地に鶏肉や野菜、春雨などが使われるアジア風にアレンジ。
こうした地域性を反映した違いが、エンパナーダの面白さでもあり、世界中で長く愛されている理由の一つです。
軽食から主食までこなす万能料理
エンパナーダとは、スナック感覚で楽しめる軽食としてはもちろん、ボリューム次第では立派な主食にもなります。ピクニックやお弁当、パーティー料理としても重宝され、作り置きができる点も人気の理由です。
中南米では「家庭の味」として母から子へと受け継がれる存在であり、家族が集まるイベントやお祝いごとには欠かせない料理とされています。具材のアレンジが自由自在で、ベジタリアンやヴィーガン向けのレシピも増えており、グローバルな食のニーズにも対応可能な点も注目されています。
なぜ今、日本でも注目されているのか?
最近、日本国内でも「エンパナーダ とは?」と検索する人が増えてきています。背景には、健康志向やスパイス料理ブーム、そして中南米料理店の増加があります。
また、見た目が可愛らしく、手に持って食べられる気軽さもあって、フードフェスやキッチンカーで人気を集めているのも特徴です。カレーパンや餃子のように“中身を楽しむ系”のグルメが日本人の味覚にフィットする点も見逃せません。
さらに、冷凍食品としてのエンパナーダも徐々に流通しており、家庭でも簡単に本格的な味を楽しめるようになってきました。
エンパナーダとは何を使っている料理なのか?〜具材・食べ方・作り方を詳しく解説〜
世界各地で親しまれている伝統料理「エンパナーダ」。では、エンパナーダとは何を使って作る料理なのか?この疑問に答えるには、使用される具材のバリエーションや生地の種類、さらには調理方法や食べ方のスタイルを知る必要があります。
この記事では、エンパナーダの魅力を構成する「中身と作り方」の核心に迫ります。
エンパナーダとはどんな具材を使った料理?
エンパナーダとは、具材の自由度が極めて高い料理であり、地域ごとに、さらには家庭ごとに中身のバリエーションがあります。
以下に、代表的な具材をタイプ別にご紹介します。
① 肉系(定番)
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牛ひき肉:最もポピュラーな具材。玉ねぎやクミン、パプリカで炒めたスパイシーな味付けが基本。
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鶏肉(ポヨ):チリやフィリピンなどで人気。柔らかく煮込んだ鶏肉にトマトソースや野菜を加える。
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豚肉:甘辛く味付けされた豚肉も一部の地域で使用される。
② 野菜・チーズ系(ベジタリアン向け)
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ホウレン草とチーズ:クリーミーなリコッタやフェタチーズと組み合わせるスタイルが人気。
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トマトとオリーブ:さっぱりとした味わいで、おつまみにも最適。
③ 魚介系(地中海・カリブ海沿岸のスタイル)
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ツナ(マグロ):スペインやフィリピンで定番。トマトベースのソースと組み合わせる。
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エビやイカ:シーフードをガーリックとオリーブオイルで炒めて包むスタイル。
④ デザート系(スイーツエンパナーダ)
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バナナとシナモン、リンゴとキャラメル:甘い生地で包んで揚げると、まるでアップルパイのよう。
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チョコレートとナッツ:子どもにも人気のスイーツバリエーション。
このように、エンパナーダとは「包む」料理でありながら、中に入るものは無限の可能性を秘めていると言えます。
エンパナーダとはどのように作るのか?基本の調理法
家庭でも楽しめるエンパナーダの作り方は、意外とシンプルです。基本の手順は以下の通り。
【基本のエンパナーダの作り方】
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生地を準備する
小麦粉・塩・バター・水で練り上げた生地を薄く伸ばします。市販のパイシートを使ってもOKです。 -
具材を炒めて冷ます
好みの具材(肉・野菜など)をスパイスとともに炒め、しっかりと味付けをしてから冷まします。 -
具材を包む
生地に具をのせ、半月状に折りたたみ、フォークで端を押さえて閉じます。 -
焼く or 揚げる
200℃のオーブンで20〜25分ほど焼くか、180℃の油でキツネ色になるまで揚げれば完成!
どちらの方法でも香ばしく、中から旨味がじゅわっと広がるエンパナーダができあがります。
下記に「出典:」のURLを添付します。いろいろな作り方やアレンジが盛りだくさんなのでぜひ参考にしてみてください!
https://cookpad.com/jp/search/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%80
エンパナーダとはどのように食べる料理か?おすすめの楽しみ方
エンパナーダとは、食べ方の自由さも魅力の一つ。
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軽食として:朝食や昼食のメイン、小腹が空いたときのおやつにもぴったり。
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お弁当やピクニックに:冷めてもおいしいため、持ち運びにも最適。
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ワインやビールのお供に:スパイシーな肉系のエンパナーダは、アルコールとの相性も抜群です。
また、サルサソースやアヒ(唐辛子)ソースなどをつけて食べると、さらに本場の味に近づきます。
加えて、冷凍保存しておけばいつでも食べられる点も非常に便利。まとめて作り置きする人も多い料理です。
エンパナーダとはどこで食べられるか?〜関東で本格エンパナーダが味わえる店を厳選紹介〜
「エンパナーダとはどんな料理かは分かったけれど、日本ではどこで食べられるの?」
そんな疑問を抱いている方のために、今回は関東エリアで本格的なエンパナーダが楽しめる注目の店舗を厳選してご紹介します。
最近では中南米料理の人気上昇にともない、都内を中心にエンパナーダを提供する専門店やカフェも増えてきました。ここでは、雰囲気・味・現地感すべてを満たす実力派のお店をピックアップ。食べ歩き派も、グルメ通も必見の内容です。
1. Mi Choripan(東京・代々木上原)
お店のホームページはこちらから→https://michoripan.com/
本場アルゼンチンの味をそのままに楽しめる人気店
「エンパナーダとは何か」を語るなら、まずはこのお店。アルゼンチン人オーナーが手がけるこの店では、本場仕込みのチョリパンとともに、エンパナーダも提供されています。
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おすすめメニュー:クラシックビーフのエンパナーダ
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特徴:ジューシーな牛ひき肉とオリーブの旨味が絶妙。生地は香ばしく、中はとろっと柔らかい食感。
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価格帯:1個500円前後
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雰囲気:木目調の温かみある店内。テイクアウトも可。
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アクセス:東京都渋谷区上原1-17-14(代々木上原駅徒歩5分)
・口コミ
出典:食べログ「ミ・チョリパン 」ページより
出典:食べログ「ミ・チョリパン 」ページより
・お店の情報
店舗基本情報
店名 |
ミ・チョリパン(Mi Choripan)
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ジャンル | ホットドッグ、パン、中南米料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-5790-9300 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
小田急線・東京メトロ千代田線代々木上原駅より徒歩6分程度 代々木上原駅から368m |
営業時間 |
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予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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支払い方法 |
カード可 電子マネー可 QRコード決済可 |
サービス料・ チャージ |
なし |
出典:食べログより
2. Cafe Habana Tokyo(東京・代官山)
お店のホームページはこちらから→https://cafehabana.jp/
キューバ×ニューヨークのスパイス香るカフェ空間
代官山の人気カフェ「カフェ・ハバナ」は、ニューヨーク発のキューバンレストラン。ここでは、ラテンアメリカの食文化を再現したメニューの中に、スパイシーなエンパナーダが存在します。
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おすすめメニュー:ビーフエンパナーダ with ピカンテソース
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特徴:ハラペーニョの辛みと肉の旨味が絶妙にマッチ。軽いランチにもぴったり。
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価格帯:2個セットで800円程度
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雰囲気:スタイリッシュかつカジュアル。外国人客も多く、異国感あり。
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アクセス:東京都渋谷区猿楽町20-11(代官山駅より徒歩6分)
- お店の情報:
予約・
お問い合わせ050-5594-7252
予約可否 予約可
【席のみ予約のお客様へ】
仕入れの都合上、前日と当日の人数変更は料理内容が変更になることがあります。
当日人数が減る場合、料理代(各コース-¥1,500)の金額を頂戴しています。
他のクーポンと併用不可、コース利用不可、2時間飲み放題LO30分前。
バースデープレートサービス(\1500)をご利用の際は、主賓の方のお名前を要望欄にご記入ください。
その他ございましたらお電話ください。住所 交通手段 各線「渋谷」駅から徒歩10分
東急東横線「代官山」駅から徒歩10分場所がわからない、道に迷ったetc…お気軽にお店までお問い合わせください☆
代官山駅から562m
営業時間 -
- 11:30 – 23:00
L.O. 22:00
- 11:30 – 23:00
- ■ 定休日
定休日無し(不定休)
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ラテン音楽が流れるおしゃれな店内で、ドリンク片手に本格エンパナーダを楽しんでみてはいかがでしょう。
3. Empanadas Tokyo(東京都内各所:イベント出店中心)
話題沸騰のエンパナーダ専門フードブランド
実店舗を持たず、都内のマルシェやフードイベントで出店するスタイルの「Empanadas Tokyo」は、エンパナーダに特化したユニークなブランドです。
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おすすめメニュー:ほうれん草とリコッタのベジエンパナーダ/メキシカンビーフエンパナーダ
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特徴:季節ごとの創作エンパナーダが楽しめる。グルテンフリーやヴィーガン対応もあり。
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価格帯:1個400〜600円
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雰囲気:イベント会場で気軽に味わえるのが魅力。カップルやファミリーにも人気。
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出店情報:公式Instagram(@empanadastokyo)でスケジュールを随時更新
「エンパナーダとは、どこでも気軽に楽しめる料理」であることを実感できる、まさに現代型のエンパナーダ体験です。
エンパナーダとは総括〜世界を包む、多彩で奥深いグルメの魅力〜
ここまで、「エンパナーダとはどんな料理か?」から始まり、その具材、作り方、そして関東で味わえるお店までを幅広く紹介してきました。
あらためて整理すると、エンパナーダとは、小麦粉などで作られた生地に肉や野菜、チーズなどを包んで焼いたり揚げたりする伝統料理であり、その起源はスペイン・ガリシア地方にあります。やがて中南米やアジアへ広がり、それぞれの土地で独自の進化を遂げてきました。
特筆すべきはその多様性と柔軟性。牛ひき肉やチーズ、ほうれん草、ツナ、あるいはバナナやチョコレートといったスイーツ系まで、地域や家庭によって中身がまったく異なるのが最大の魅力です。「包み」の中にその国の文化が詰まっている、と言っても過言ではないでしょう。
また、**エンパナーダとは“日常の中のごちそう”**でもあります。家庭料理として、また街角の屋台フードとして、さらにはレストランやカフェの主役として、どんなシーンにも溶け込む力を持っています。
そして今、日本でもこのエンパナーダに注目が集まり始めています。代々木上原や代官山をはじめ、関東エリアには本格的なエンパナーダを提供する店が次々と登場しつつあります。食べ歩きの一品として、また家庭で手作りする“世界の味”として、私たちの食生活にも自然と入り込んできているのです。
エンパナーダとは、ただの「包み料理」ではありません。
そこには、国境を越え、世代を超えて愛される理由があります。
手軽なのに奥深い――そんなエンパナーダの世界に、ぜひあなたも一歩足を踏み入れてみてください。
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